京阪が終電の繰り上げや運行本数の削減を検討していることが分かりました。
京阪ホールディングスが5日(木)に行った中間決算の記者会見の場で、そのことについても触れた模様です。
記者会見の主な発表内容は、以下の通りです。
・4〜9月の中間決算(連結):約63億円の赤字(発表資料)
・2021年3月の最終決算(連結)の予想:約34億円の赤字(発表資料)
・中間決算の赤字は20年ぶり。赤字額は過去最大
・役員報酬を2021年1月から6か月間減額 (発表資料)
・最終電車の繰り上げや運転本数の削減を検討
発表資料(pdfファイル)によると、中間決算(4〜9月)は新型コロナウイルス感染拡大の影響により全ての部門(運輸業、不動産業、流通業、レジャー・サービス業、その他の事業)で赤字を計上する結果となりました。
特に緊急事態宣言が発令された第1四半期(4〜6月)は落ち込みが激しく、第2四半期(7〜9月)も回復傾向が見られるものの、引き続き厳しい状況が続いているようです。
最終電車の繰り上げや運転本数の削減は、コロナ禍で生活スタイルが変化したことや保守作業員の労働環境改善を目的に行われます。2021年中の実施に向けて、具体的な繰り上げ幅や削減本数は今後検討するということです。
関西の鉄道会社ではJR西日本も終電の繰り上げ(学研都市線は13分)を2021年春のダイヤ改定で実施すると発表しています。
JR西日本は新型コロナウイルスが感染拡大する前から終電を繰り上げする方針を発表していましたが、コロナ禍で鉄道会社の収益が悪化しており、このような動きは他社にも広がる可能性がありますね。
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