新晃工業のショールーム「SINKO AIR DESIGN STUDIO」(寝屋川市宇谷町)が「令和2年度おおさかストップ温暖化特別賞(愛称:”涼”デザイン建築賞)」を受賞しています。
この賞は「大阪府温暖化の防止等に関する条例」(または「大阪市建築物の環境配慮に関する条例」)に基づき届け出された建築物で、2019年度の間に工事完了し、かつ応募要件(CASBEEの評価項目のうちヒートアイランド現象の緩和対策に関するものの得点が一定以上であるなど)を満たす建築物を選考したものです。(大阪府の公式ホームページより)
2019年度は地球温暖化防止対策及びヒートアイランド現象の緩和対策の普及促進に貢献したとして、5つの建築物(「SINKO AIR DESIGN STUDIO」や「立命館大学大阪いばらきキャンパス」など)が選ばれました。
寝屋川市にある「SINKO AIR DESIGN STUDIO」は、業務用空調機器で国内シェア首位を誇る「新晃工業」(本社:大阪市北区、公式ホームページ)が2020年に開設しました。建物全体がショールーム化されて「空調を感じ、気づき、学ぶ」ことができるのが特徴です。
新興工業の発表(4月19日)によると、以下の点が評価されたそうです。
【ヒートアイランド対策の取組概要】
・エントランス・⾞寄せを⼤きなピロティとし、歩⾏者空間の暑熱環境を緩和している。
・2階屋上に⾼さ4m のソヨゴを配置している。
・2温度帯熱源の⽔噴霧により、排熱を低減している。
ソヨゴ(Wikipedia)はモチノキ科の高木で屋上に配置することにより、日陰の形成による暑熱環境の向上が図れます。また屋上に設置している空気熱源のチラーと呼ばれる装置に、排熱低減の為の水噴霧装置を設置し、気温上昇を抑制しているみたいです。
そのような建物の構造および空調設備でのヒートアイランド対策に関する取組みが評価されたとのこと。
【地図】
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