香里ヌヴェール学院が「Light Up Nevers」を11/27(土)に開催するみたい。生徒主体で進めるデジタルアートプロジェクトの会議の様子を取材してきた

香里ヌヴェール学院中学校・高等学校(美井町)が光のアートで校舎を包む「〜Light Up Nevers〜プロジェクションアートプロジェクト」を11月27日(土)に開催します。

「Light Up Nevers」は、伝統ある香里ヌヴェール学院の校舎にデジタル掛け軸を映し出すプロジェクト。

このプロジェクトに協力している宝塚大学によると、デジタル掛け軸(D-K)は、世界的アーテイストの長谷川章氏が創作した全く新しい芸術です。

プロジェクションマッピングと似ているように見えますが、デジタル掛け軸は物語性のある映像ではなく、「ゆったりとした空間」を感じられるのが特徴なのだとか。

※宝塚大学提供(東京女子学院中学校高等学校で行われた過去の作品)

宝塚大学東京メディア芸術学部の渡邉研究室(公式ホームページ)は今回、学外連携の一環としてこのプロジェクトに参加。

<渡邉研究室>(Watanabe Lab.)
学外連携を中心に活動を行い、官&学、産&学、域&学で実践的な研究制作活動を行う。活動の内容はグラフィック、映像を中心としたデザイン提案のほか、プロジェクションマッピングを活用したコンテンツ、イベントの提案など。

香里ヌヴェール学院の生徒と、宝塚大学の学生が協力して校舎に投影するデジタル掛け軸を、香里ヌヴェール学院の音楽系クラブの演奏とともに(または演奏の後に)映し出し、YouTubeでライブ配信します。

<イベントの概要>
(1)開催日時:2021年11月27日(土)17時30分〜18時30分
(2)場所:香里ヌヴェール学院の玄関前校舎付近(無観客での開催)
(3)主催者
・主催:香里ヌヴェール学院中学校・高等学校(公式ホームページ
・共催:宝塚大学東京メディア芸術学部 渡邉研究室(公式ホームページ
・協力:株式会社フォーラムエイト、一般財団法人最先端表現技術利用推進協会
(4)備考:雨天決行(ただし演奏系のクラブは録画音源で対応)

香里ヌヴェールで記念すべき第1回となるこのプロジェクト。新型コロナウイルスの影響で行事が少なくなっている生徒を元気づける目的だけでなく、「地域の人に学校のことを知ってもらうきっかけになれば」という思いもあるようです。

このプロジェクトを主体となって進めているのは、香里ヌヴェール学院の有志からなる生徒26人です。

10月のとある日の昼休みに行われた会議の様子を取材させていただきました。

この日の会議は、これまでの進捗や開催までの1ヶ月のスケジュール確認などが行われたようです。前のモニターと生徒のタブレット端末に資料が表示されているのが今時の学校という感じがします。

会議は生徒が進行します。今後のスケジュールとしては、各班のプレゼンやYouTubeの配信テストなどは11月24日までに終了し、前日の26日(金)にリハーサルを行う予定なのだとか。

続いて教室の机を移動させて班ごとに会議が行われました。班は以下のように分かれています。

(1)情報広報班
〈広報〉
・A班(SNS担当):SNSのアカウントを開設するとともに、情報発信。
・B班(渉外):主に外部に向けての情報発信を担当。テレビ局、医療従事者に向けてのアプローチを行う。
・C班(プレゼン):主に校内向けの宣伝を担当。オープンスクールでもプレゼンを行った。
・D班(YouTube):宣伝用の動画を作成・投稿して当日もYouTubeライブの配信を担当。

〈デザイン〉
・E班(衣装):パーカーのデザインと作成・発注を担当。
・F班(ポスター):ロゴ、宣伝用のポスターを作成。
・G班(手紙・パンフレット):小中高それぞれの保護者に手紙を作成した。

(2)クラブ連携班:小中高音楽クラブとの連携、打ち合わせや本番の流れを決める担当。

(3)機材班:宝塚大学の学生に機材の使用方法を教えてもらい、本番のプロジェクションアート全般を担当。

学校の公式SNSやYouTubeなどを生徒が発信する(先生はチェック役)とは驚きです。

この日は、A班(SNS)はSNSに投稿する写真の撮影が中心で、B班(渉外)は寝屋川つーしんに取り組みの内容を丁寧に説明してくれました。C班(プレゼン)はF班(ポスター班)と主に校内宣伝の打ち合わせを行い、D班(YouTube)は当日のYouTubeライブについての相談。G班(手紙)は小学校の手紙の確認などを行ったようです。

今後は近隣の方へのポスティングや校内ポスターの掲示、YouTube配信用機材の確認などを行う予定みたいですよ。

B班でリーダーを務める石井さんと全体のリーダーを務める大森さん(2人とも高校2年生)にお話を伺うことができました。

※特製のトレーナー

お話を伺っていると、2人はとても主体的でエネルギッシュな人なのが伝わってきました。

(1)このプロジェクトに参加した理由
・経験値を得られる
・広報のリーダーとしてこの取り組みをうまく広めていきたいと思った

(2)現時点で感じていること
・今年が初めてのイベントなので真っ白の状態から作り上げていくのは大変
・メディア関係の人に電話したり普段の学校生活では得られない経験をできている
・クラスや学年の垣根を越えて活動をしているので、初めて話す人がいたりして新鮮

(3)今後の抱負
・新型コロナウイルスの影響で部活動などが制限されて悔しい思いをしている人がいるので、今回のイベントが発表する場になれば

初めての試みで大変ですが、その分得られることも多いということでした。

11月27日(土)のイベントは、17時30分〜18時30分の1時間の予定です。先述したように無観客での開催ですが、その様子はYouTubeでライブ配信されます。

また当日はオープンスクールなどのイベントも開催されるので、関心のある方は要チェックです。

(1)小学校のイベント「Autumn Festival in Nevers~教室をまわってスタンプラリーをしよう~」
・日時:11月27日(土)午前中
・対象:年中児の子供
・内容:小学校のエリアで、クリスマスの雰囲気を味わいながら、ゲームや簡単な工作活動などをスタンプラリー形式で体験
・備考:事前申込制(90家庭)
・申込先:公式ホームページ

(2)高等学校のオープンスクール
・日時:11月27日(土)13時30分〜(第1部)、15時30分〜(第2部)
・定員:各部150組
・内容:学校説明、生徒によるコース紹介、入試説明、受験相談
・申込先:公式ホームページ

【地図】

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