大阪府立大学工業高等専門学校(幸町)が2021年12月に開催された「第6回廃炉創造ロボコン」に出場し、福島県知事賞(優秀賞)を受賞しました。
全国の高専12校(13チーム)が参加する中、最優秀賞の文部科学大臣賞に次ぐ高評価です。
「廃炉創造ロボコン」は、福島第一原子力発電所の廃炉作業を想定して、どんなロボットが必要かを思い描き、 課題と解決策を考え、それらを反映させたロボットを製作する大会。(公式ホームページより)
6回目の今回の課題は「廃炉ミッション!壁を除染せよ」です。スタート地点からクランク状の通路(幅2m)を通って高線量エリアに移動し、汚染された壁の上部(高さ2.7m、幅1.0m)を遠隔操作で除染するという想定です。(詳しくは実施要項を参照)
表面を削るなどの手法が多い壁の除染作業は、模造紙をペンで塗りつぶすルールで再現。10分間の制限時間で作業の精度を評価したのだとか。
府大高専から出場したのは「和田安藤研究室」のロボット「Tech Top」です。下の動画では1時間50分13秒頃に登場します。
動画を再生していただくと分かるのですが、除染エリアに到達できなかったチームもあった模様です。そんな中、府大高専のロボットは3分ほどで除染エリアに到着し、遠隔操作で模造紙に青い横線を数多く書いているのが分かります。
競技結果(PDFファイル)によると、府大高専の「Tech Top」は高い総合力や高いセンシング技術が評価されたということです。府大高専の公式ホームページでも2月25日に発表されています。
府大高専はNHKのロボコンの出場歴も豊富ですが、原発の除染作業という特殊なミッションを想定したものづくりにも対応できるのを示したと言えそうです。
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