寝屋川市出身・レーサーの大島和也さんが全国各地で活躍中!詳しくインタビューしてみた!

寝屋川市出身の「大島和也さん」がレーシングドライバーとして全国のサーキットで活動中です。

レースの車列

これまで当サイトでは色々な寝屋川市民(スポーツ選手など)を取り上げてきましたが、レーシングドライバーの方にインタビューを行うのは今回が初めて。

色々な角度からお話を伺うことができたので、ご紹介したいと思います!

 – 本日は宜しくお願いいたします!

大島さん:宜しくお願いいたします!

– 早速なのですが、大島さんの自己紹介をお願いいたします。

大島さん:レーシングドライバーとして活動している大島和也と申します。第五中学校出身の22歳で、今も寝屋川市に住んでいます。(詳しいプロフィールはご本人の公式ホームページをご覧ください。)
表彰

 – レーシングドライバーはどのような形で活動されているのかを教えてください。

大島さん:レーシングドライバーとして個人で活動しています。スポンサーが何社かついているのですが、それで生計を立てられているわけではないので、セミプロ状態と呼べると思います。

 – 企業などに所属して活動されておられるわけではないのですか!?それはすごいですね!

大島さん:はい。私が今参戦しているカテゴリーは、普段別の仕事をしている人やプロを目指している人が入り混じっている状態です。

 – レーサーになったきっかけを教えてください。

大島さん:父親の影響で車が大好きで「車は自分で運転したい!」という思いが強く、小さい頃から遊園地のカートなどで遊んでいました。サーキットでレースをするような車に乗り出したのは10歳の時で、デビュー戦はスポーツランド生駒シリーズカデットクラスでした。同シリーズをカデットクラス⇒ジュニアクラス⇒SSクラスとステップアップしていき、2013年(16歳の時)に初優勝。その後は鈴鹿サーキットや岡山国際サーキットなど全国の大会にクラスを上げながら出場しています。

 – どのようなレースに出場されているのですか?

大島さん:今年参戦しているカテゴリーは「Super耐久シリーズ」と「86/BRZ Race」の2種類です。「Super耐久シリーズ」は市販車をベースに改造を施したツーリングカーのレースであるのに対し、「86/BRZ Race」はほぼ無改造のナンバープレート付きの市販車(トヨタ・86または姉妹車のスバル・BRZ)を用いたワンメークレース(決められた1車種でしか参戦できないレースのこと)になります。
86 BRZ

– レースの最高速度はどれぐらいなのでしょうか?

大島さん:「Super耐久シリーズ」には2019年現在8クラスが存在し、私は上から6番目のST-3というクラスに参戦しており、ベース車両はレクサスRC350を使用しています。
レクサスの写真

このRC350は最高速度が240km/h程度です。「86/BRZ Race」はほぼ無改造の市販車を用いるので、速度計の最大値の180km/hとなります。

巡航速度は走っている場所によって変わります。ヘアピンカーブなどは60km/hぐらいまで落として走る場合もあります。ほかの車が真横に来ている時などは更に低い速度まで落とすこともありますね。
カーブ

レースのルールは「コースを何周」、「耐久〇時間レース」などです。24時間耐久レースの場合、5人ぐらいで交代しながら休憩なしのかなり過酷なレースになります。

 – レーサーをされていて大変なことは何ですか?

大島さん:やはりお金がかかる点でしょうか。体力面や技術面を鍛えても物を使うスポーツなので、自分の力だけでできるスポーツではありません。「もう少し良いものを使いたい」と思っても、金銭的な面で断念することもあります。

レース中はパワステなどの快適装備のない重いハンドル・ブレーキ・クラッチなどを適切に操る必要があるため、筋力と持久力が必要です。

また車内はエアコンがない&前の車の排気熱が来る関係上、非常に暑いです。

事故で炎上した時のために耐火性のレーシングスーツとヘルメットを着用するのですが、真夏にヒートテックとダウンジャケットを着るような環境なので、更に過酷です。長いレースだと1時間ぐらい休憩なしで走りますし、1日で2~3kg痩せることもありますね。
運転席

– レース中にけがをされたことはありますか?

大島さん:大きなけがはありませんが、捻挫や骨にひびが入ったことはあります。レース中に事故が発生する原因として、車が外的要因で予想外の動きをしたり、2台並べない時に2台並んでしまうような判断ミスをしたりすることが考えられます。

 – レースで重要なことを教えてください。

大島さん:勝つことは非常に大切です。先ほど述べた通り自分の力だけでできるスポーツではありません。それはお金も重要な要素ですが、やはり一番は人です。勝つことによって新しくついてきてくれる、支えてくれる人が増え、ずっと支えてくれた人に恩返しができる。それが一番重要なことだと思います。
表彰式

 – レースはどういった要素で勝敗が決まるのでしょうか?

大島さん:レースの勝敗はゴールの時の順位のみで決まります(技術点などはない)。一番理想的なのは、最初からぶっちぎる圧倒的な速さを見せつけて誰もついてこれず、そのままフィニッシュするパターンだと思います。

バトルの駆け引き、タイヤの使い方などの技術面や車のセットアップなど、様々な要素で勝負は決まります。
レースの車列2

 – 普段も車に乗られるのですか?レースとの違いは何でしょうか?

大島さん:ドライブが好きでプライベートでも車をよく運転します。ただ私の場合子供の頃からレースに出ていたので「早く免許を取りたい!」というのはなかったと思います。

レースはスピードを追い求める運転であるのに対し、公道での運転は「いかに事故を起こさないか」という運転になるので、全く運転が異なります。

交通違反を重ねて車の運転免許がなくなると、レースにも出れなくなる決まりがあるので、日ごろから安全運転にはすごく気を使っています。「公道でもレースのようなスピードを出す」というのは、ありえないと思います。

 – 差し支えなければ、1週間のスケジュールを教えてください。

大島さん:日曜日に栃木県のサーキット場でレースがある今週の場合でご説明いたします。月曜日~火曜日は別の仕事をしたり、シミュレーターで練習したりする時間です。今みたいに取材を受けたり、スポンサーへの営業活動を行ったりすることもあります。

水曜日は移動日(新幹線など)です。木曜日~土曜日は、車両のチェックやセットアップなどを行うテスト日です。

車のメンテナンスにもっとお金をかけたいのですが、それ以外の部分(移動や宿泊など)でお金がかかり、満足のいくようにはかけられていないのが実態です。

 – 今後の目標をお聞かせください。

大島さん:レーシングドライバーで生計を立てられている人は少ないので、レーシングドライバーを仕事にできるように頑張っていきたいです。

– 最後にメッセージがあれば、宜しくお願いいたします。

大島さん:私のレース活動を応援してくださるスポンサーを募集しています。「金銭的な支援は無理ですが、物などの支援なら可能です」というような方も大歓迎です!

 – 今日はお忙しい中ありがとうございました!

大島さん:こちらこそありがとうございました!

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