JR西日本が保線要員の労働環境や深夜帯の利用実態を考慮し、近畿圏の在来線の終電時刻を繰り上げる検討を始めました。
終電を早めて夜間の保線作業時間(=一晩当たりの作業量)を増やせば、夜間作業の総日数を減らすことができる「働き方改革」の一環です。(仮に30分早めた場合、おおむね10%ほど作業日数の減少を期待できると試算されています。)
JR西日本では作業員の数(10年間で23%減少)とともに深夜帯の利用客数(5年間で2割近く減少)も減っており、24時台の見直しが中心になるようです。
対象路線や繰り上げ時間は未定ですが、早ければ2021年春から実施するとのこと。(詳しくはJR西日本が10月24日に公表した公式発表をご覧ください。)
終電時刻が繰り上がれば、利用者にどう影響するのか検証してみました。
★京橋駅基準
〈片町線〉(学研都市線)
・24時07分:普通松井山手駅行き
・24時42分:普通四条畷駅行き
〈京阪電車〉
・24時27分:深夜急行樟葉駅行き
・24時28分:普通萱島駅行き
JR西日本の終電時間は京阪電車などの私鉄と比べると、やや遅い傾向があるようです。
★大阪駅・大阪梅田駅基準
〈東海道本線〉(JR京都線・神戸線)
・24時31分:普通高槻駅行き
・24時28分:普通西明石駅行き
〈阪急京都本線〉
・24時00分:準急桂駅行き
・24時10分:普通高槻駅行き
・24時25分:普通正雀駅行き
〈阪神電車〉
・24時20分:急行御影駅行き
・24時30分:普通尼崎駅行き
ただ寝屋川公園駅利用者は24時7分(京橋駅基準)が終電となっており、23時台に早まれば不便になるかもしれませんね。
終電間際まで残業したり飲みに行ったりすることが多い方は、今後も要注目ですね。
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