自治体の経営力をランキングとして見える化した「自治体四季報」というサイトの「全国自治体経営力ランキング2021年度版」にて、寝屋川市が525位にランクインしています。
このランキングはゴウダプロという会社が住民の持続可能な幸福を実現する力を「自治体の経営力」として定義し、全国1741の自治体を独自指標「自治体スコア」でまとめたものです。
ふるさと納税を利用していた発案者が「自治体の経営を民間企業と同じように判断する指標が必要なのではないか」と考えたのがきっかけで作られたもので、良い政治が行われた場合、
・1、人口が増える
・2、税収が増える
と考えたそうです。
そして1、2を実現する上で、
・3、自治体の貯金の増減
・4、住民1人当たりの自治体職員の人件費
の値を見ることで、より複眼的かつ公正な指標ができると考えたのだとか。より精度を高めるために、過去4か年と直近1年間を比較してランキング化したのが特徴です。
<5つのメイン指標>
(1)人口増減率(自治体の発展性)
(2)地方税収増減率(自治体の発展性)
(3)人口1人当たり地方税収(住民の豊かさ)
(4)財政調整基金増減率(安定性)
(5)人口1人当たり職員人件費(コストパフォーマンス)
5つのメイン指標を用いて集計されたランキングの結果は、以下の通りです。
<2021年度全国自治体経営力ランキング>
・1位:福島県西郷村(8524pt)
・2位:佐賀県鳥栖市(8257pt)
・3位:千葉県印西市(8255pt)
・4位:愛知県日進市(8235pt)
・5位:滋賀県栗東市(8222pt)
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・31位:大阪府泉佐野市(7674pt)
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・51位:大阪府池田市(7388pt)
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・70位:大阪府吹田市(7302pt)
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・76位:大阪府豊中市(7272pt)
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・101位:大阪府守口市(7151pt)
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・359位:大阪府枚方市(6276位)
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・525位:寝屋川市(5866pt)
寝屋川市は1741自治体中525位という結果になりました。昨年の400位と比べると、125位低下しています。
〈寝屋川市の結果〉
・順位:525位(昨年:400位)
・自治体スコア:5866pt(昨年:5703pt)〈5つのメイン指標〉
・人口増減率:-2.00%(昨年:-1.98%)
・地方税収増減率:0.92%(昨年:0.07%)
・1人あたり地方税収:12万4670円(昨年:12万2540円)
・財政調整基金増減率:73.83%(昨年:46.43%)
・1人あたり職員人件費:4万5104円(昨年:4万4294円)
寝屋川市は財政調整基金増減率と1人あたり職員人件費が上位ですが、地方税収と1人あたり地方税収が下位のため、525位となるようです。
作成者によると、このサイトは「もちろん完璧な指標ではありませんが、元々見えなかったものが少しでも見えるようになったのであれば、大いなる進歩では」「どの自治体に寄付すべきか?という基準の提供になるのでは」とのこと。
ふるさと納税を行う自治体を客観的なデータを用いて決めたいという方は、参考にしてみると良いかもしれません。
詳しく知りたい方は自治体四季報のサイトをご覧ください。
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