大阪市立東高校(大阪市都島区)2年E組(英語科)の生徒さんが、2018年夏から課題研究の一環として4~5人のグループに分かれて、高校生としてできるSDGs(国連の持続可能な開発目的)のプロジェクトを考えて実行しています。
大阪市内の学校の取り組みですが、東高校(学区制があった時代は寝屋川市と同じ第2学区でした)は京橋駅に近い立地や専門性の高い学科(英語科、理数科)があることなどから、寝屋川市在住の生徒も在籍している(2年E組の場合4~5人)そうです。
今回は広報担当の生徒さん3名にお時間をいただき、詳しくお話を伺うことができたのでご紹介いたします!
– 本日は宜しくお願いいたします!
高校生:宜しくお願いいたします!
– 早速なのですが、SDGsとは何でしょうか?
高校生:SDGs(外務省の公式ホームページより)は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年の国際目標のことです。
持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されています。
– 色々なジャンルがあってその中から選ぶという事ですか?
高校生:はい。4~5人のグループに分かれてテーマを決めて活動しています。最初はインターネットや本、知り合いのつてなどで様々な企業や地方自治体がSDGsにどのように取り組んでいるかを調べ、自分たちで連絡を取り、話を聞き、打ち合わせをしてボランティアとして自主的にその取り組みに参加させていただいております。その活動を通して「高校生なりに社会との繋がりを持ち、社会貢献をしよう」というのが目的です。
– 主な活動内容を教えてください。
高校生:総合的な学習の時間を使って準備を行い、イベントの参加などの活動は放課後や休日に行いました。
9月の文化祭では、クラスの出し物としてSDGsの活動を実施しました。
①古着回収
②ペットボトルキャップ回収
③いじめの撤廃、環境問題やLGBTへのリボン活動を支援する募金活動
④フードドライブ(家庭にしまい込まれて余っている保存食料を子供食堂に寄付するパルコープ活動)
※東高校の公式ホームページより
※東高校の公式ホームページより
②のペットボトルキャップの回収は1日で2000個以上が集まり、他のクラスの人にも興味を持ってもらえたと実感しています。
③のリボン活動と募金活動では、1万712円の募金が集まりました。募金はWWFジャパン、公益社団法人青少年健康センター、NPO法人ReBitに寄付して、森林保全(海外の熱帯雨林など)、引きこもり支援、自殺防止支援の活動、全ての子供がありのままの自分を肯定して大人になれる社会を実現するための活動に使用される予定です。
※東高校の公式ホームページより
他にも2年E組のSDGsの活動では、「たねはなプロジェクト」(種から育てる地域の花づくり運動に参加)や「大川片付け隊」、「能勢町銀寄栗園」(栗園の草刈りやネット張りなどを実施)、「ごみゼロナビゲーション in RUSH BALL 2019」(来場者へのごみの分別ナビゲートなどを実施)、「大阪城公園ナイトハーフマラソン」の活動にも参加しております。
– 色々なイベントに参加されているのですね。
高校生:はい。現地の環境を改善するだけでなく、私たち高校生が参加することでボランティアの方の負担が減ったり、多くの人にSDGsを知ってもらうきっかけになると考えています。
高校生:私たちが行っている小さいながらも地道なSDGsの活動を、地域や社会にも広めていきたいと考えています。今回取材していただいているのも、その一環です。校内向けには、これらの取り組みを11月12日と2月10日にプレゼンソフト「パワーポイント」を使いながら英語で発表することになっています。
高校生:はい、全て英語です。英語科は英語しかしゃべったらいけない環境で3泊4日の語学研修を行うなど、英語の勉強に力を入れて取り組んでいます。
– SDGsの活動で大変だったことはありますか?
高校生:企業に連絡を取るのが初めてだったので大変でした。不慣れでしたが、企業の方には優しく対応していただいたので良かったです。
– SDGsの活動で得たことはありますか?
高校生:最初はSDGsのことをほとんど知らなかったので、まずは自分達が知って勉強になりました。それから自分たちが知ったことを広げるにはどうしたら良いかを考えて行動したので、高校生の自分達でも何かをやれば伝わるという事に気づきました。
– 高校生なのに活動するだけでなく、周囲に広めていくことも考えておらえるとは、すごいですね。本日はお忙しい中取材にご協力いただき、ありがとうございました!
高校生:こちらこそありがとうございました!
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