【コロナ対策】寝屋川市が教員・保育士等への定期的なPCR検査、市内ホテル等緊急避難先確保、接種会場までのタクシー利用支援を実施するみたい

寝屋川市で4月28日(金)に開会・閉会した令和3年4月市議会臨時会において、新型コロナウイルス感染症対応緊急事業の補正予算が可決されました。

緊急事態宣言が発出されるなどの事態を受けて、更なる感染拡大防止対策やワクチン接種体制の強化を図るものです。

寝屋川市の発表(4月30日)によると、補正予算が可決された施策は以下の3種類です。

教職員や保育士等への定期的なPCR検査の実施

子どもへの感染防止を図るため教育関連の教職員を対象に、定期的にPCR検査が実施されます。

<対象施設等> 約200施設、4250人(想定最大人数)

市立小中学校、幼稚園(市立・私立)、保育所(市立・民間)、留守家庭児童会、放課後デイサービスなど、子どもと直接関わる従事者がいる施設。

<頻度> 対象者につき2週間に1回

※ 期間は6月から、従事者がワクチン接種できるまでの9月末までを想定

<実施方法>

・ 保健所から対象施設に検体容器を配送

・ 施設等で「唾液」を採取し、保健所が回収

・ 保健所が検査機関へ配送

<予算額> 約3億1714万円

検体回収・搬送委託料、検査費用委託料(4250件/月×2回×4か月)

検体採取容器等消耗品費等(対象者の費用負担はなし)

「無症状のうちから早期発見して感染拡大防止を図る」狙いがあり、2週間に1回無償でPCR検査が行われます。予定期間は6月から9月末までの4か月間。

府内初となるコロナ対策「介護従事者への『無償PCR検査』」が2月1日より開始より

寝屋川市では2月から介護従事者への無償PCR検査が行われており、教育現場にもPCR検査が拡大されることになります。

家庭内感染防止のための緊急避難宿泊施設の確保

家庭内感染を防止するため、感染者が病院や療養施設への入所までの間、家庭内で十分な感染防止対策を講じることが困難で一時的な避難を希望する場合、市が確保した宿泊施設に避難できる制度です。

<対象者>

家庭内で陽性者との隔離が困難な人など

(濃厚接触者に特定されている場合は、陰性が確認されていることが必要)

<借上げ施設(予定)>

・ 市内ホテル10室(6か月分)

・ 民間住宅10室(6か月分)

<予算額> 約2526万円

賃借料、清掃委託料、家電等使用料等

陽性者の宿泊療養施設の確保ではないのが注意点ですが、大阪府では病床の逼迫により、陽性者が自宅療養をする期間が長くなってきています。感染者が発生した家庭に一時的な避難先を提供することで、家庭内の感染防止効果が期待できるとのこと。

高齢者を対象とした接種会場までのタクシー利用支援

ワクチン接種会場への移動手段がない高齢者を支援する目的でタクシー運賃の一部が助成されます。

<対象者> 接種会場までの移動手段の確保が困難な高齢者(65歳以上)
・ 公共交通機関の利用が困難な人
・ 自身で車や自転車の運転ができない人
・ 家族や友人等による送迎支援が受けられない人など

<対象内容> 個別接種、集団接種会場への往復

<助成額> 初乗り運賃(基本的には680円)

<利用の流れ(予定)>

・ ワクチン接種の当日、利用者がタクシー会社に電話で配車を依頼

・ タクシーが到着したら「接種券」を提示

・ メーター料金と市の助成額(初乗り運賃)の差額を利用者が支払い

・ 市の負担額は、タクシー会社から市に請求

<利用できるタクシー会社(予定)> 6社

<予算額> 約3190万円

負担金(1万1200人×680円×4回)、チラシ印刷製本費等

※ 重度障害者については、既存制度(タクシー利用券を交付)に追加して利用券4枚を追加で交付

助成されるのは初乗り運賃に相当する金額(680円)です。複雑な手続きが不要なタクシーの利用支援は、寝屋川市の3地区で4月から始まった「乗合い事業」に近い仕組みと言えそうです。

【関連記事】
寝屋川市で「デリバリー型PCR検査」開始(2021年1月)
ワクチン集団接種訓練の様子(2021年3月)
寝屋川モデルに基づいたワクチン接種開始(2021年4月)

※「7Nan」さん、情報提供ありがとうございました!

最新ひとことニュース


広告の後にも続きます

広告の後にも続きます