早いもので2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から5年が経過しました。
メディアで津波や原発事故の爪痕が連日取り上げられるなど完全復興には程遠い状態ですが、5年前の今日には枚方寝屋川消防組合から被災地(岩手県大槌町)に緊急援助隊が派遣されたそうです。
※2016年1月の消防出初式の写真
枚方寝屋川消防組合の公式ホームページには派遣記録が公開されていて、当時の様子を知ることができます。今回の記事では、その記録を振り返ってみたいと思います。
まずは、派遣記録から。地震が発生したのは14時46分のことでしたが、巨大津波などで広い範囲に甚大な被害が発生していることが分かり、4時間後には枚方寝屋川消防組合から大阪府隊としての緊急援助隊派遣が決定。19時55分に第1次隊13人の派遣が始まっています。
当時は被害の全容が把握できていなかったため、とりあえず関東地方に向けて出発し、その後3月13日10時55分に岩手県大槌町での活動が始まりました。
13日午後には第2陣(13人)、15日午後には第3陣(2人)が出発し、20日までに延べ28人の隊員が被災地で活動されたそうです。
その活動の詳細は、9人の隊員方が手記として残しておられました。
LINK:東日本大震災での活動手記を通じて
それらの記録からは、体験した者にしか分からない被災地の様子を知ることができます。(例えば、被災者の方から「みんなを助けてください」と懇願されて使命感に燃えた様子は、救助した者にしか分からない心境だと思います。)
枚方寝屋川消防組合の公式ホームページによると、それらの手記が近い将来発生すると言われている南海・東南海地震に対する防災意識の向上に役立てば良いとのこと。
関心のある方は、ぜひ読んでみてください。