寝屋川に本部を構える摂南大学が、来年(2015年)の入学試験から願書は全てインターネットで受付すると発表しました。
※昨年の大学入試センター試験の日に撮影
摂南大学(公式ホームページ)では、2014年の入試から「スマート出願」という願書のインターネット受付を始め、利用者に対して受験料の割引(1出願で5000円)を行ってきました。
スマート出願はインターネットの出願フォームに必要事項を入力して送信すれば良いため、願書を取り寄せる手間とお金を省けるメリットがあるそうです。
それを来年からスマート出願に一本化し、思いきって紙の願書を廃止するという。
※摂南大学の公式ホームページから引用
筆者のように願書を手書きして送るのが当たり前だった世代からすると、驚きのニュースです。
スマート出願に移行しても、調査票などの必要書類は引き続き郵送する必要があるため、全てがオンライン化されるわけではありませんが、大学側も印刷コストを削減できるなどのメリットがあるのだとか。
インターネットの接続環境がない受験生は、電話で申し込みをすれば、大学側が入力作業を代行してくれます。(受験料の割引はなし。)
※何故かスマホの画像
そのような電話が殺到すれば、紙の願書を受け付けるより面倒なのは明らかなので、ほとんどの人がスマート出願するという目論見があるのでしょうね。
全国的にもネット出願を導入する動きは広がっていて、2014年入試では68校が実施しました。(筆者調べ。大阪府内では大阪工業大学、大阪産業大学など。)
その中でも、紙の願書を廃止にまで踏み切ったのは東洋大学や近畿大学といった一部の大学に限られます。
摂南大学の試みは先駆的であると言えそうです。
【関連項目】
・インターネット出願(wikipdia)
・大阪電気通信大学、2015年の入試を完全ネット化へ(2014年9月)