枚方の閑静な住宅街に佇む、モルタルのひし形の箱が建物に差し込まれたような、道路からも目を惹くとてもユニークな外観の建物。
「アウトドアライフを楽しみたい」30代ご夫婦と二人のお子様のためのお住まいです。
一歩屋内に入ると、住宅地に立っていることを忘れてしまう静かで豊かな空間が広がっています。
このお住まいを手掛けたのはIFA住宅設計室。
枚方を拠点に、新築注文住宅・建替え・戸建てリノベーション・マンションリノベーション…わくわくするような建築家との家づくりをご提供しています。
プロデューサーや建築家とじっくりと打ち合わせを重ね、ご家族の理想の暮らしを紐解きながら空間を創造し、設える素材を吟味し、専属大工や職人が一邸一邸、丁寧につくる。
そんなIFAの「わくわくするような建築家との家づくり」とは、どのような創造のプロセスを経て、完成を迎えるのでしょうか・・・
今回は「アウトドアライフを楽しめる家」というご要望から始まり、2021年に完成したI様邸に、建築家の作人・加藤先生とIFA住宅設計室のプロデューサー樋口が訪れ、お話を伺いました。
家づくりのきっかけ
死ぬ前にやりたいことを…大病をきっかけに家づくりへ
プロダクトデザイナーとして活躍されるI様ご主人。
家づくりのきっかけは、なんとご自身の体調不良だったそうです。
大病を患い、「死ぬ前にやりたいことを…」と思った時に、思い浮かんだのが“家づくり”でした。
難しい手術を乗り越えられ、今はすっかり回復されて本当によかったです!
以前に分譲マンションを購入されたこともありましたが、
戸建て…リノベーション…と関心は膨らみ、HPで情報収集。
その中でIFAを見つけて下さったそうです。
IFAとの出会い
プロダクトデザイナーならではの目線でリサーチ
IFAの作品を見て「他と全然違って、突出してる」と感じたI様。さっそくメールにて来店のご予約。
枚方T-SITEのIFAギャラリーにて対応したのがプロデューサーの樋口でした。
ご夫婦ともにデザイン学科を卒業され、ご主人のご職業はプロダクトデザイナーとお聞きし、表層的な言葉は必要ないのであろうと悟る樋口。
「IFAの強みはなんですか?」との質問に、少し悩んで「強みらしい強みがないんです」と答えました。
100年持つとか、デザイン性が高いとか、本物の素材を使うとか…そうではなくて、
家づくりのプロセスを楽しんでいただき、いかに愛着ある暮らしを手にしていただけるかを大切にしており、
様々な価値観がある中でその感じ方も様々であるため、
会社としての強みを“これ”とは決められないのだと、普段感じていることを正直にお話しました。
それを聞いたI様は、「押しつけるのではなく、寄り添ってくれそうだな、他とは違うな」と魅力を感じたそうです。
実は後からわかったことなんですが…とI様。
同じ職場のデザイナーの先輩も、IFAの家にお住まいなのだそうです。しかも2組も!
本物を知る皆様に認めていただいて、光栄です。
建築家・作人との出会い
IFAの家づくりにおいて大切なパートナーの一人となる建築家。
お客様の家づくりのご希望をお聞きしているプロデューサーが、イメージと合う建築家をご紹介することもあれば、お客様からご指名いただくこともあります。
IFAの施工事例集からその作風をみて、最初から「建築家は作人」と決めていたI様。
それを聞いた樋口は、予算はUPしがちであることだけは伝えておいたといいます。
「よいものを作りたいし、のびのび設計したいじゃないですかー」と加藤先生。
「それがわかってるから、大変なんですよー」と樋口。
建築家とお客様の間に入って、双方の声を調整していくのがプロデューサーの役割。
デザインの本質を日々追い求める世界に身を置くお客様と建築家の個性を結ぶ今回のお住まいは、樋口にとっても、あらゆる面で刺激的な経験になりました。
土地探しとプランニング
施主図面がすごすぎて…
まずは土地探しからスタートしました。
初めは宝塚、西宮も含め希望されるエリアは広範囲でしたが、IFAと樋口との出会いもあり、
ご親戚の縁もあった枚方市楠葉に絞られていきました。
いくつか検討し、最終的に選んだ土地は区画の整ったとても静かな環境。
土地代が少しオーバーしたので、建築コストのコントロールは必須という状況から、本格的な家づくりがスタートしました。
さて、ここからデザイナー夫婦・I様の本領発揮?!
プランヒアリングの初日に3パターンの図面と断面図、それにスケッチまでご夫婦から提出されました。
その完成度には一同びっくり。
「もう住めるやんー」と加藤先生に言わしめる出来栄えでした。
「もう完全に図面に没頭してましたねー」と奥様もおっしゃっていましたよ。
アウトドアが好きなので、外とのつながりを大切にしたいという明確な希望があったI様。
これはもう「どうや!」というプランを出さなければ!!!と建築家にも火がつきました。
設計中の思い出
家族にとって、必要なことを考え直す
広い土地、外とのつながりとプライベート感を大切にしたいというご希望…。
すぐに中庭タイプが思いつきますが、「普通の中庭ではダメだ」と思った加藤先生。
I様の想像を上回る「部屋感のある中庭」を提案しました。
“建物と庭”という関係ではなく、“庭をひとつの部屋と認識できるように考える”という、全く逆のアプローチです。
内か外かわからない、自然を切り取った空間としての「ソトノマ」。
このコンセプトができてからは、スムーズに打ち合わせが進みました。
が、しかし、ここからは誰もが通るせめぎあいです。
「R(曲線)を使いたいという奥様の希望から、Rを使いすぎて大幅に予算オーバーしたんですよねー。」(と今では笑い話ですが…)
Rをあきらめたプランも作りましたが、本当にやりたいことを吟味し、
なんとベランダをなくすことでコストを調整し、Rは残すことになりました。
「実際に住んでみると、共働きで室内干ししかしないので、ベランダがないことは全く問題なかったんです。あきらめなくて本当に良かった!」と奥様。これぞ、唯一無二の家づくりです。
ソトノマと室内の4か所に配されたR壁が、空間を緩やかに区切ったり、奥行きや拡がりを与えています。
他にも、2階を寝るだけの空間としてぐっとコンパクトにするなど、
優先順位を明確にすることで、メリハリをつけて、希望を実現していきました。
工事中の思い出
景色を切り取るソトノマの小窓
いよいよ工事が始まると、毎日のように敷地の前を通っていたというI様。
建て方の日には特殊なカメラを持ってその様子を撮影してみたり、建物の完成まで現場を楽しんでいただけました。
IFAの家づくりでは、工事が始まった現場にて様々な打ち合わせを行います。
I様邸では囲い壁に設けられた二つの小窓の位置を、壁の骨組みが実際に建ってから決めました。
近くの神社の鎮守林と、空を取り込むこの小窓。
I様と竹内先生が実際にテラスとなる場所に立ち、加藤先生が窓を模した紙を当てて、
「もう少し左!右!」など言いながら、一番きれいに見える場所を探したそうです。
完成したソトノマでは、揺れる樹々を眺めながら、鳥のさえずりや風の音を楽しむ・・・贅沢な時間が流れています。
完成を迎えて…
ホテルに行く必要がなくなりました。
ついに完成を迎えたI様邸。
何度かお邪魔させていただいていますが、この家での暮らしを心から楽しまれていることを実感します。
逆に、旅先でのホテル選びのハードルが上がってしまって…とご主人。
「この家では、非日常が日常化しちゃって…。この雰囲気よりも特別感のあるホテルってなかなかないじゃないですか」とのこと。嬉しいお言葉です。
今回のインタビューでもBBQをご用意してくださいました。
これが日常…本当に毎日が特別ですよね。
「外観はヤンチャなんですけど、すごく住みやすい。それは動線や家事機能がすごく考えられているからなんですよね」と奥様。
はい、それは作人が特にこだわるところです。
リビングやダイニングの実際の面積はさほど広くないのですが、ソトノマとのつながりのおかげでとても広々と使えます。
友人家族を招いてパーティーをしても、予想以上のキャパに自分たちでも驚くほどだそうです。
ソトノマの角度を振ったことでウチとソトの境界が一層ゆるやかに介在しており、ゆるやかで、心地よいつながりが生まれています。
寝そべったり、座ったり…改めてソトノマの居心地を体感する加藤先生でした。
エピソード番外編
夏から春…7か月間に及ぶ、施主+建築家塗装
通常のWORKSTORYはここで終了なんですが…こだわりのI様の家づくり。
番外編のお話があります。
インタビューでも一番盛り上がっていたのがこの部分でした!
実は、かつてない規模とこだわりで塗装を実施されたI様。
IFAでは恒例の「施主塗装」ですが、+「建築家塗装」も加わる、超レアケースとなりました。(注 加藤先生はもう生涯やりたくないそうです…。未来のお客様ごめんなさい。)
8月に見学会を開催いただき、お引渡し完了。
この時、室内の壁はまだ塗装されておらず、白いままでした。
写真:見学会当時の様子。塗装下地のクロスのままでした。
海外赴任からの帰国、コロナの情勢もあって一足先に単独で住まわれることとなったご主人による作業が開始されました。
秋、冬…と月日が過ぎ、完成したのが3月!というのですから、驚きしかありません。
一体どのような壮大な作業が展開されていたのでしょうか…。
今回のインタビューで出てきたのが、なんとも手作り感ある道具。
塗装のために身近にあるものを改造して、道具から手づくりしたというのですから、レベルが高過ぎます。
I様と加藤先生の2人で道具の材料から買い出し。
これが使いやすいのでは、これをアレンジしたらよいのでは…など、アイデアを出し合いながら買い物する雰囲気は、まるで学生時代に戻ったかのよう。
写真:(左)上の道具を使った左官塗装。(右)ローラーを使った塗装の様子。※撮影:加藤先生
「ここまでやる人はいないし、I様だからやったんです」と加藤先生。
施主様と建築家の関係をはるかに超越していました。
質感や色に納得がいかなくて、調合だけで1日かかってしまったり、いざ塗ってみると、想定していなかったムラが生じてしまったり、さらには「このムラがいい!」となったものの、今度はムラの作り方で余計に大変になったり…。
はたまた作業に時間がかかりすぎて、夜中から飲み始めることになったり、熱中症になりかけたり、凍死しそうなほど寒かったりと、壮絶な作業でしたが…今となれば「楽しかった!」「自分で補修もできますし」と語ってくれたI様。
実際に体験したお二人にしかわからない世界があり、深い絆を感じるインタビューでした。
IFAでは「愛着がわく家づくり」を掲げていますが、それを文字通り体現してくださっているお客様ですね。
寒空の夜中まで作業するお二人を見て樋口は「本当に凍死しないでね」と差し入れして帰ったそうです!
家づくりメッセージ
理想の生活を手に入れる手段
あまりに濃く、ストーリーも長くなりましたが、最後にこれからのお客様へのメッセージをお伺いしました。
「IFAの家づくりでは、対話の中でコンセプトを見つけることができました。
建築家とプロデューサーがいるからこそ、それが実現できるのだと思います。
そうして、理想の生活を手に入れることができる。
長い道のりでしたが、わたしたち家族は本当に満足していますし、これからもこの家での楽しみがどんどん進化していく予定です。」
個性的な外観で、声をかけられることも多いというI様。
IFAの名刺をお渡ししないといけないですねー。
家づくりの過程から、見学会、インタビュー、さらにBBQまで、たくさんのご協力ありがとうございます。
そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
I様の家づくりストーリーは、いかがでしたでしょうか?
IFAが大切にするワクワクするような家づくり。その雰囲気が少しでも伝わりましたら幸いです。
IFAでは家づくりのご相談を随時、承っております。
新築注文住宅・建替え・戸建てリノベーション・マンションリノベーション、
多様な家づくりの選択肢からご相談いただけます。
お電話またはHPサイトよりお申し込みください。
また、IFAのHPでは、様々なお住まいのインタビューを掲載しています。
まさに十人十色のわくわくするような家づくりの物語をのぞいてみてください。
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