又吉直樹さん・門井慶喜さんが「ねやがわPR大使」に就任!寝屋川市にゆかりのある芥川賞・直木賞作家として全国に地元をPR!

寝屋川市に在住歴のある又吉直樹さん(お笑い芸人・作家、第153回芥川賞を受賞)と門井慶喜さん(歴史小説作家、第158回直木賞を受賞)の2人が「ねやがわPR大使」に3月5日(木)、就任しました。

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「ねやがわPR大使」は、寝屋川市にゆかりのある&様々な分野で活躍する著名人を大使として任命し、様々な機会(市のイベントなど)を通じて寝屋川市の名を全国に広めてもらうための制度です。

第1弾として芥川賞と直木賞の受賞歴のある2人が選ばれたのを記念して、3月5日(木)に寝屋川市役所で就任式が行われました。今回の記事ではその様子をお伝えしたいと思います!

17時から就任式が始まると、まずは司会から2人の経歴が簡単に紹介されました。

①又吉直樹さん
・寝屋川市出身(寝屋川市立啓明小学校、第五中学校卒業)
・高校3年生までを寝屋川市で過ごす
・高校卒業後は東京NSCに所属
・お笑いコンビ「ピース」(2003年結成)のボケ役として活躍
・作家としても活動し、2015年には自信初の小説「火花」で第153回芥川賞を受賞
・受賞の際は出身校に懸垂幕を設置。市のガイドブック「ねやがわのミカタ」にも登場するなど、市政にも協力

②門井慶喜さん
・群馬県出身、栃木県育ち
・同志社大学卒業
・2003年に「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞
・2005年から寝屋川市在住
・2018年に小説「銀河鉄道の父」で第158回直木賞を受賞。その際は寝屋川市駅前図書館でセレモニーを実施
・2018年の市政感謝会で講演するなど、市政にも協力

続いて出席者の紹介がありました。左側に門井さん(写真左)、又吉さん(同右)。
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右側に市の関係者(市長、副市長など)が座っている配置です。
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出席者の紹介が終わると、廣瀬慶輔市長が挨拶を行いました。
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市長の主な挨拶の内容は、以下の通りです。

・PR大使を快く受けてくださった又吉先生、門井先生に23万人の市民を代表してお礼申し上げる。
・狭い面積の寝屋川市にも関わらず、日本を代表する芥川賞、直木賞の作家を同時代に輩出したのは市民にとって誇りである。
・新型コロナウイルスの影響で休校している子供たちにも明るいニュースが届けられる。
・2人の先生方には今後ぜひとも寝屋川市の町にゆかりがあるのをにおわせていただいて、PRに繋げていただければ。

時事ネタを絡めつつ、お二人に感謝の気持ちを述べるものとなっていました。

続いて委嘱状の交付です!市長が委嘱状を読み上げながら1人ずつ交付します!
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委嘱状の交付が終わると、写真撮影タイム!
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様々な場面で使える名刺の贈呈は寝屋川市のマスコットキャラクター「はちかづきちゃん」と「ねや丸くん」も加わって行われましたよ。
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その次に行われた2人の挨拶も、紹介いたします。
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★又吉直樹さん
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・両親は沖縄県と奄美大島出身で2人とも寝屋川市に来阪して結婚。自分も寝屋川市で生まれ育ったので、大好きな町。
・寝屋川市が積極的に暮らしやすいようにしていっているので、寝屋川市が明るくて楽しい町であることをPRしていきたい。
・先輩の芸人の「やすとも」さんやFUJIWARAさんとは楽屋でよく地元ネタ(新寝屋川音頭など)で盛り上がっている。そういった感じで寝屋川市のこともPRしていきたい。

★門井慶喜さん
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・又吉さんと自分は寝屋川市に対するアプローチが異なる。立場の異なる2人がPR大使に就任するのはとても面白いことだと思う。寝屋川市は生まれ育った人も大人になってから住み始めた人も魅力を感じられる町だということ。
・歴史作家として歴史の面からが多いかもしれないが、寝屋川市のことを色々勉強して他の方々にもお伝えできれば。

最後にレイアウトを変更して行われたのは、質疑応答です。2人の質疑応答の主な内容は、以下の通りです。
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– ねやがわPR大使に就任した率直な感想をどうぞ。

又吉さん:お話をいただいた時は「光栄やな」と思った。寝屋川は魅力的な街という思いが前からあったので、すごくうれしく思っている。

門井さん:生まれ育っていない自分にこういう話が来るのは、予想外だった。寝屋川市の姿勢はとても柔軟だと思う。

– 寝屋川市のどのような点をどのようにPRしていきたいか。

門井さん:寝屋川市の歴史はPRが難しい側面もあるが、戦国時代ごろはお米も採れる、野菜も採れるところだった。それはすごいこと。例えばそんなことを考えている。

又吉さん:出身者に個性的な方が多いなど、人の魅力があるのが寝屋川市の大きな特徴だと思う。やすともさん、FUJIWARAさん以外にも芸人がたくさんいる。言語化するのは難しいかもしれないが、人の面白さや魅力をPRしていければと思う。

– 寝屋川市で育ったor住んで良かったと思う点や思入れの深い場所などがあれば教えて。

又吉さん:小学3年生からサッカーを始めて高校3年生まで続けたが、毎朝淀川などの寝屋川市内をランニングしたのが思い出。学校のことを考えたりネタを作ったりした場所となっている。
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上京したぐらいに実家が黒原から寝屋川市内の違う地域に引っ越したのだが、当時の実家があった場所や小中学校への通学路がどうなっているのかは今も気になる。

門井さん:初対面の又吉さんと話が弾んだことが良かった。淀川の公園は自分も思入れが深い。寝屋川市は人口密度が高いが、そう感じないのは公園が多いからだと思う。

– 寝屋川市で過ごした時間がご自身の作品に影響を与えているのを実感することはあったりするのか。

又吉さん:僕の場合は子供の頃の記憶は寝屋川市に住んでいたものなので、子供の頃のことをエッセイなどで書く場合にはかなり影響を与えていると思う。例えば淀川だけでもいくつもエピソードが思い出される。関係は切れない。

門井さん:「銀河鉄道の父」は宮沢賢治のお父さんを描いた作品だが、自分が父親として子育てをしたのは大半が寝屋川市なので、そういう意味では寝屋川市で経験したことが入っていると思う。子供が成長して友人に「門井」と呼び捨てされているのに違和感を感じた時の自分の経験を、作品中に取り入れた。

– 住んでいた頃の寝屋川市と今の寝屋川市に違いを感じることはあるか?

又吉さん:寝屋川市駅前の雰囲気はだいぶ変わったと思う。高校生の時にちょうど高架化の工事をしていて、片方ずつ上がっていく途中だった。駅前の寝屋川も整備されて歩きやすくなったのではないか。
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– 市長の挨拶であったように、新型コロナウイルスで子供が出歩けない状態となっている。作家としてこの状況の過ごし方やアドバイスなどがあれば、教えていただきたい。

門井さん:こういう時こそ本を読んで欲しいという思いがある。「自分の本を読んで欲しい」とか「買って欲しい」ということではなくて、本は簡単なツール、手軽なものなのでぜひ手に取ってもらいたい。

又吉さん:僕も本を読んでもらいたいというのがある。「自分が作家だから」というよりかは、1人の読者として「本は面白い」と思うし、本を読むと普通の日常も楽しくなってきたりもすると思う。

本とサッカーが好きなので、近代作家のフォーメーションでサッカーチームを作ると面白いと思う。とても時間が経つのが早くなる。(会場からは笑いが巻き起こる)

– 本を読む利点とおススメの本があれば教えていただきたい。

又吉さん:本を読む利点は、自分で言語化できていないものを提示してもらうことによって考えがまとまったり、自分とは全く異なる視点の考え方を知ることができたりする点だと思う。

門井さん:又吉さんと同じ考えなので、物理的な視点から話すと、本は書き込むことができるメリットがある。2回目に読む時に線を引いた場所だけ読むと効率が良いし、自分の分かっていなかった興味がはっきりとするのではないかと思う。子供に本を与える時は保護者の方も読み、親子で本について会話していただければ嬉しいと思う。

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