「令和元年度9月市議会定例会」で関連する条例が改正されたのに伴い、寝屋川市役所が「完全フレックスタイム制」を10月1日から導入します。
5月に就任した広瀬慶輔市長が登庁式の訓示でも明言していた施策で、働きやすい、優秀な人材を確保できる市役所を目指す狙いがあるようです。
2018年9月~11月に時差勤務制度が試験実施されましたが、完全フレックスタイム制は全ての常勤職員が1か月の総勤務時間の範囲内で、日々の出勤・退勤時間や働く長さを自ら設定できるのが特徴です。
8時~20時(1日の最長勤務時間は11時間)の間にコアタイム(必ず働かなければいけない時間帯)なしで働くことができるため、早出と遅出の日を作ったり、長時間勤務する日を作って別の日を短く勤務したりする(例:10時間勤務⇒次の日6時間勤務など。理論上10時間勤務/日×4日も可能)ことができる制度となっています。
導入のメリットとして、職員のライフスタイルに合わせた働き方を設定できると期待されています。
また再チャレンジ制度を導入することで、様々な理由(育児、介護、民間企業での勤務など)で一度退職した人を復職しやすくすることも進めます。
これらの施策を打ち出したのに加えて、筆記試験を廃止して面談とディベートによる選考に切り替えるなど「人物重視の採用試験」を導入した結果、2020年度採用試験は76人の採用枠に対して1672人の応募(昨年の約2倍、過去最高)があったということです。
「上質なBLACKを、味わう」(BLACKには、何色にも染まらない個性と自信の意味があるらしい)というキャッチコピーで次々と働き方改革を進める寝屋川市役所。
その動向には今後も注目です。
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