6月の大阪府北部地震で危険なブロック塀の存在が明らかになったのを受け、寝屋川市が道路等に面したブロック塀の撤去費用を100%補助する制度を創設することが分かりました。
同時にブロック塀の撤去後に設置するフェンス等の工事にも補助を行うみたいです。(地震以降、既に撤去等を行ったものも制度の対象とします。)
創設される制度の概要は、以下の通りです。(寝屋川市が発表した報道発表資料からほぼ引用)
(1)補助対象となるブロック塀
・道路(私道を含む公衆の用に供する道路)、公園等に面するブロック塀等で、高さが道路面から60cm以上で、法令違反や安全性に課題のあるもの
※法令違反:塀の高さ、厚さ、鉄筋、控壁の基準を満たさないもの等
※安全性に課題:傾き、ひび割れ、ぐらつきがある等
(2)補助金額等
〈撤去費用〉
・撤去する工事費用の100%を補助(上限額20万円)
〈フェンス等の設置費用〉
・通学路の場合、設置費用の75%を補助(上限額25万円)
・通学路以外の場合、樹木などを植栽する生垣の設置費用の50%を補助(上限額10万円)
(3)時期
・申請受付開始:8月初旬の予定
(4)予算
〈予算決定〉
・7月23日に開催される市議会臨時会に付議予定
〈予算額〉5100万円
・撤去:120件分
・通学路のフェンス等の設置:100件分
・通学路以外の生垣の設置:20件分
補助対象となるのは、上記の通り法令違反や安全性に課題のあるブロック塀等の撤去工事です。上限額が存在するものの、私有財産にも関わらず100%を補助する思い切った制度となる模様です。(通学路に面している場合とそうでない場合とで条件が異なりますが、フェンスや生垣の設置工事も補助対象となります。)
また公共施設等(市立学校や公園、公共施設など)のブロック塀等についても市が点検を進めた結果、法令違反や安全性に課題のあるものが複数見つかり、全部で64か所を撤去することになった(一部は優先的に撤去済み)そうです。
※市立総合センター敷地内の撤去されたブロック塀
休館中の中央公民館と中央図書館(池田西町の市立総合センター内)については、天井の破損によりアスベスト対策を講じる必要がある(大気中濃度は基準値以下で安全性を確認済み)ため、再開まで長期間を要するとのこと。
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