寝屋川市梅が丘2丁目の田んぼで新春恒例の「高倉とんど焼き」が1月15日(土)、開催されました。
「とんど焼き」は、小正月の時期(1月中旬)にお正月のしめ飾りや稲わら(とんど)などを燃やして五穀豊穣・無病息災などを祈る行事のことで、高倉とんど保存会では2011年度から新年の干支をモチーフにした「干支とんど」を制作しています。
11回目の今回は2022年の干支・寅(とら)をモチーフにした「干支とんど」が制作され、2021年11月から現地で展示されていました。
今年の「高倉とんど焼き」本番は新型コロナウイルス感染症を考慮して、地元住民だけが集まって開催されたのが特徴です。
最初に広瀬慶輔市長が以下のように挨拶をしました。
〈挨拶の主な内容〉
・「とんど焼き」は寝屋川市でも数少なくなってきた伝統行事
・市役所のロビーに「干支とんど」のミニチュア版が設置されていたが、市民の方が写真を撮影するなど好評だった
・新型コロナウイルスの感染者数が再び増加しているが、とんど焼きが悪疫退散につながれば
続いて高倉とんど焼き保存会の会長が代表して「今年の干支で11個目なので、来年で干支が1周することになる」「来年以降も続けていきたい」などと話しました。
とんど焼きは、寅年の子供らが「寅」に火をつける形でスタートしました。
長さ4.1m、高さ2.1mの大きな寅ですが、燃え広がると一瞬でした。
顔の部分が落ちると、参加者から拍手が起こりました。
寅がある程度燃えると、次は左側の「大とんど」の着火に移ります。
こちらも火をつけると燃え上がるのは、一瞬でした。中には書初めやしめ縄なども入っています。
上部のワイヤーを今年の恵方「北北西やや北」に引っ張ると、大とんどが左手前へ倒れました。倒れた状態でも火柱が高く上がり、見ごたえたっぷりでした。
2つのとんどが原型がなくなるまで燃えると、会場の人からは拍手が起こりましたよ。
梅が丘の田んぼの「寅」は燃やされてしまいましたが、干支とんどのミニチュア版が数日前から寝屋川公園の管理事務所前に展示されています。
寝屋川公園に来園した際には、ぜひ。
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