美井元町の美井三町自治会館広場で1月13日(日)に「三井のお弓行事」が行われました。
この行事は無形民俗文化財に指定された地域の伝統的な神事で、新成人が弓を12本射ることにより、その年の天候や農作物の豊凶を占うというものです。
13時ごろから友呂岐神社(香里本通町)で新成人に対する儀式が行われました。
司会の人が裃姿の新成人2人の名前と居住地(確か東香里園町と美井元町だったと思います)を紹介すると、すぐに弓を射る準備が始まりました。
弓は交互に2本ずつ3回(計12本)放ちます。
まずは1セット目です。誰から指示されるまでもなく、ざわついていた会場が静まりかえります。まるでゴルフの決勝パターを打つ瞬間のようです。
1本目、2本目は、残念ながら右に外れました!バーディーチャンスを逃したかのような雰囲気です。
3本目ぐらいに見事命中すると、お~!という歓声が上がります。
今回は手前から奥に弓が飛ぶのを見たのですが、真横のアングルが一番迫力があるのではないかと思われます。(昨年の動画)
弓を射る合間には一度裃を着なおし、向かい合って儀式のようなものを行います。
続いて2セット目、3セット目も繰り返し、全部で2~3本?が命中しました。初心者が的を射抜くのは、やはり難しいようです。
12本射終わると、最後に友呂岐神社の宮司から当たった場所によって今年の天候が占われました。(1本目:1月、2本目:2月、…、12本目:12月という感じです。)
右に飛んだたら「北東の風が吹く」、「東日本の地域が涼しくなるのではないか」などと占われていたわけですが、5月に「地震が起きるかもしれません」という発言があると、会場はかなりざわめきました(笑)
6月は梅雨らしい月になる、上に外れた11月は気温が高い、真ん中のやや左に命中した12月は穏やかな月になるのではないか、ということでした。
平成最後のお弓行事が行われたわけですが、平成は「戦争はなかったが、災害の多い激動の30年間だったと言われるのではないか」とのこと。
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