関西の私鉄や地下鉄、バスなどで利用できる共通磁気カード「スルッとKANSAI」の販売が2017年3月末に終了し、自動改札機などでの使用も2018年1月末までとなることが7月1日(金曜日)の発表で分かりました。
スルッとKANSAI(wikipedia)は裏面に履歴が印字されるプリペイド式の乗車券で、それまで各社でしか使用できなかった磁気カードを共通化する形で1996年に導入されました。(京阪の販売分の名前は「スルッとKANSAI Kカード」。)
JRを除いた多くの鉄道やバスで繰り返し利用できる便利さがうけ、2005年度には4500万枚販売されましたが、近年はICカード(PiTaPaやICOCA)の普及により、利用者が減っているとのことです。
販売や利用が終了するのは1000円、2000円、3000円の3種類(小児用は500円、1000円の2種類)。
寝屋川市駅の南改札口では、既に4台中1台の自動券売機でしか購入できない状態になっていて、販売が終了するのは時間の問題だったようです。(実際にJR西日本の磁気カード「Jスルーカードは、2008年に販売が終了しています。)
京阪の発表によると、使用期限を過ぎた2018年2月からの取り扱い(金額の残ったカードの払い戻しの可否など)については、公式ホームページなどで改めて発表するとのことです。
ICカードの「PiTaPa」(2004年導入)は発行時に審査を要する後払い方式であることや、ICOCA(2003年導入)はデポジットが必要なことなどから、重宝していた利用者も多いかと思いますが、これも時代の流れですね。
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