寝屋川市が子どもの受動喫煙状況を可視化するため、保護者の同意を得た市立小学校4年生のコチニン値(ニコチンが体内で代謝される際に生成される物質)を測定すると発表しています。
寝屋川市は2021年10月に「子どもの健やかな成長のための受動喫煙防止条例」を施行するなど、プライベート空間(家庭内など)を含めた場所での子どもの受動喫煙を防止する取り組みを進めてきました。
今回の試みは児童の唾液を採取して保護者に測定値を知らせることにより、保護者に受動喫煙状況を客観的に把握してもらおうというものです。
寝屋川市の発表(11月5日)によると、スケジュールは以下の通りです。
・10月下旬〜11月上旬:コチニン値測定の案内及び同意書、受動喫煙の防止及び禁煙に関する啓発冊子(保護者向け、児童向けの計2冊)の配布
・11月上旬:保護者の同意確認
・12月:測定キット配布→自宅で唾液採取→学校
・2022年2月:保護者へ測定結果送付
現在資料(案内・同意書・啓発冊子)を配布している段階で、12月に保護者が同意した児童に対して検査キットを配布して、唾液を採取。来年2月頃に測定結果が届く予定です。
府内で初となる試みですが、寝屋川市は「受動喫煙に関して理解を深めていただくとともに、『たばこ』について考えていただくきっかけになれば」とのこと。
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