大阪府内の市町村の財政事情を分かりやすくまとめた「あなたのまちのおサイフ事情 〜もずやんは見た〜」(令和2年度版)という資料を大阪府が公表しました。
各市町村がお金をどうやって集め、どんなことに使っているかを知ってもらうために作成したもので、各市町村がこれからどうなっていくかについても書かれているのが特徴です。
資料は43市町村を年収550万円の家族の家計簿に例えて、中身がどうなっているかについて分析しています。
〈収入〉
・給与(基本給):地方税
・給与(手当・ボーナス):地方交付税・譲与税
・親からの援助:国・府支出金
・パート収入:使用量・手数料・寄附金など
・貯金引き出し:基金からの取り崩し
・繰越金:前年度からの繰越金
・ローン借入:地方債
〈支出〉・医療費・保育料:扶助費
・食費:人件費
・ローン返済費:公債費
・光熱水費・日用品:物件費
・貯金:積立金
・仕送り等:繰出金・補助費等
・家の増改築等:投資的経費、維持補修費
大阪府の資料より
資料に貼られたリンク先のページでは、大阪府内の市町村を自由に選んで、各市町村の家計簿(令和元年度決算)を比較できます。市町村ごとに内訳は大きく異なり、それぞれ特徴があるのが分かります。
他の市町村と比べると、寝屋川市の収入は給料(基本給・手当)の割合が平均ぐらい、パート収入(使用量・手数料・寄附金など)や貯金引き出し(基金からの取り崩し)の割合はやや少ないように感じられます。また支出は医療費・保育料(扶助費)の割合が府内で2〜3位に入るぐらいに高いのに対し、食費(人件費)やローン返済費(公債費)は少なめなのが分かります。
大阪府全体としては扶助費の増加により、自主財源が財源全体に占める割合は年々減少傾向になるのだとか。また実質的な借金残高は徐々に減少傾向にあるみたいですよ。
この資料では難しい財源の話を家庭(寝屋川家、枚方家、守口家…)に例えて分かりやすく解説されています。
詳しく知りたい方は、大阪府の公式ホームページ(pdfファイル)をご覧ください。
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