デフバスケットボール世界選手権で銀メダルを獲得した森井涼太さんが市長を表敬訪問!21歳以下の聴覚障害を持つバスケの世界大会

7月6日からアメリカで開催された「第3回U21 デフバスケットボール世界選手権」に日本代表選手として出場して銀メダルを獲得した森井涼太さん(19歳)が、先日寝屋川市長を表敬訪問されました。

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同大会は21歳以下の聴覚障害を持つバスケットボールの世界大会(主催:国際デフバスケットボール連盟)で、日本代表は今回の大会に初出場。

日本代表選手の森井さん(寝屋川市立桜小学校、第二中学校出身)は、予選から決勝まで7日間連続で活躍して日本の準優勝に貢献しました。

この日(帰国2日目)は市役所の応接室で北川法夫市長と対談し、普通のバスケットボールとの違いやデフバスケットボールのやりがいなどについて語られました。
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中学校1年生から二中でバスケットボールを始めた森井さんは、高校3年生の時にYouTubeで動画を見てデフバスケットボールのことを知り、バスケ部の引退後にトライアウトを受けてアンダー21に選出されたそうです。

補聴器を外して試合を行うデフバスケは「相手に伝わることが重要」で、相手が何を考えているかをよく考えるようになったのだとか。対戦相手は2mを超えるような選手がいるなど体格差を感じつつも、日本代表として全力を尽くしました。

市長からは「日本の代表になるのは凄いこと。同じ二中の卒業生として誇りに思う」、「続けるのは大変だと思うが、生きていく力になると思うので頑張って欲しい」、「『聴力の弱い人でもこういうのがある』となったら嬉しいですね」、「熱中症の予防など体調管理には気をつけて」といったエールを送られていました。

その後別室に移動してインタビューが行われたわけですが、その一部をご紹介いたします。(補聴器をつけた森井さんとの会話は、スムーズに進みました。)
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– 中学、高校時代の部活は普通のバスケットボールをされていたとのことですが、ポジションはどこでしたか。

自分がチームの中で身長が高い方だったので、センターをやっていました。

– 普通のチームでプレーする難しさを感じたことはありますか?

デフバスケでは練習の時から試合のように補聴器を外してプレーするのですが、普通のバスケ(中学、高校時代)では補聴器をつけた状態でプレーしていました。汗で補聴器が壊れたり、ぶつかって壊れたこともあります。

– デフバスケをするうえでの難しさは何ですか。

私は笛の吹く音は聞こえる程度の4級なのですが、人によって障害の重さが異なるのが難しい点ですね。聴覚障害のある選手同士は「伝えることよりも相手に伝わることが大事」だと痛感しています。試合中お互いの意思を通じ合わせるには、事前に意思統一をはっきりしておく必要がありますね。

– 「これでは他の人に負けない」というのはありますか?

身長(173cm)などの体格面では他の人に負けるのですが、「日本代表チームのために勝つ」という気持ちは他の人に負けないと思います。

– デフバスケと出会って1年ぐらいになりますが、今後はどうしていきたいですか。

コートの中で結果を出して、このような取材されるような機会を作ってコートの中でも外でも皆さんに知ってもらいたいですね。デフリンピックが4年に一度あるので、A代表に選ばれるように頑張っていきたいです。

– 大学1回生とのことですが、将来の進路などを考えていたりすることはありますか?

スポーツマネジメント学科に所属しているので、障害者スポーツを広められるような仕事をしていきたいと思っています。

– 話は変わるのですが、寝屋川市の好きなところはありますか?

場所はあまりないのですが、応援してくれる人が多い点ですかね。日常生活でも聞き返したら大きい声でもう一度言ってくれますし、周りにも恵まれていると思います。

– 趣味などはありますか?

サッカーなどのスポーツ観戦が好きですね。ワールドカップは今回の遠征と重なったのであまり見られなかったのですが、渡米前に時差ボケ対策で見たベルギー戦は本当に惜しかったです。

– 何かメッセージなどはありますか?

私自身周りの人の支えがあってバスケをできているので、バスケでも日常でも感謝の気持ちを持っていきたいと思います。現状に満足せずにこれからも頑張っていきたいと思います。

森井さんの表敬訪問の内容を伝える記事は、以上になります!

日本代表の選手として、森井さんの活躍に期待したいものですね。

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