全国の書店員が選ぶ2016年の「本屋大賞」に、お笑い芸人の又吉直樹さん(寝屋川市出身)が書いた「火花」(第153回芥川賞作品)がノミネートされたことが分かりました!
※資料写真(受賞作の「火花」)
本屋大賞(wikipedia)は、過去1年間(12月1日から11月31日)に発売された日本の小説の中で、「読者と本の両方に精通した全国の書店員が一番売りたいと思う本」を決める文学賞のこと。
LINK:本屋大賞公式ホームページ
新しいコンセプトの文学賞として始まった2004年以来、大幅に売り上げを伸ばす受賞作品が多い(中には映像化されるケースもある)ことから、毎年話題になります。
2016年の本屋大賞は、全国552人の書店員が1次投票(2015年11月1日~2016年1月3日)を行い、1月20日に候補作(上位10作品)が発表されました。
ノミネートされた候補作は、以下の通り(タイトルの50音順に掲載)です。
・朝が来る(辻村深月、文藝春秋)
・王とサーカス(米澤穂信、東京創元社、ミステリー3冠作)
・君の膵臓を食べたい(住野よる、双葉社)
・教団X(中村文則、集英社)
・世界の果てのこどもたち(中脇初枝、講談社)
・戦場のコックたち(深野野分、東京創元社、直木賞候補作)
・永い言い訳(西川美和、文藝春秋)
・羊と鋼の森(宮下奈都、文藝春秋、直木賞候補作)
・火花(又吉直樹、文藝春秋、芥川賞受賞作)
・流(東山彰良、講談社、直木賞受賞作)
売り上げや知名度は芥川賞を受賞した「火花」がダントツですが、それ以外にも話題性のある作品がズラリと並んでいます。
本屋大賞は小説家や文学者が選考に加わらないため、「読者感覚に近い結果になる」と言われています。「火花」は、芥川賞との2冠達成となるのでしょうか?全国の書店員さんの意見はいかに…?
「大賞作品」などは、1次投票に参加した書店員による2次投票(2月29日まで)を経て、4月12日に発表される予定です。
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