寝屋川市駅~枚方市駅間で都市計画決定されている京阪本線連続立体交差事業。2013年12月13日、国土交通省から都市計画事業の事業認可を受け、事業が一歩前進することとなりました。
事業認可に伴い、昨年12月に西北コミュニティーセンターで行われた説明会に参加してきたので、その概要について軽くご説明したいと思います~!
※配布された資料からの引用現在京阪本線には、寝屋川市駅~枚方市駅間の地平区間に21か所の踏切があり、うち20か所がピーク時の1時間に40分以上遮断されている「開かずの踏切」となっています。
この状況をイッキに解消するのが「京阪本線連続立体交差事業」で、2013年3月に都市計画決定されました。概要は以下の通りです。
・事業延長:約5.5km(うち、寝屋川市域は約2.1km)
・対象駅:3駅(香里園駅、光善寺駅、枚方公園駅)
・除却踏切数:21か所
・関連事業:旧国道170号線の平面化、駅前広場の整備
・事業主体:大阪府
・事業費用:約1067億円(財源はガソリン税や自動車重量税など)
単純計算で1キロ200億円かかるビッグプロジェクトです。写真で見てみましょう。(小さくてスミマセン。)
※配布された資料からの引用
途中国道1号線を越えているのが特徴で、寝屋川市内の区間はイオンモール寝屋川の近くにある国道170号線より北側の部分です。今回参加したのは寝屋川市民に向けて行われた説明会だったので、寝屋川の情報を中心に説明していきますね。
説明会自体は概要を大まかに説明するといった感じで、参加者からの質問も特になく、平和に終わりました。(壁に掲示されていた図。)
この事業が完成すると、我らが寝屋川市民の香里園駅周辺はこうなります!
※配布された資料からの引用
なんか寝屋川市駅みたいですね。京阪の線路が旧国道170号線(トップワールドの前の道)を越える「高高架構造」となるため、かなり高い構造になります。その高さはなんと!約17m!
※配布された資料からの引用
香里園駅東側には、現在「香里かほり町」にあるバスロータリーに加え、新たに駅前広場が整備されます。図に描かれているのは、タクシー乗り場か一般車ロータリーといったところでしょうか。
※配布された資料からの引用
この事業では線路が高架になるだけでなく、側道の新設や府道八尾枚方線の拡幅も同時に行われます。
香里園駅から枚方公園駅へ向かう今の府道枚方八尾線(幅8m)は、踏切待ちや直進する車と歩行者が入り混じってゴチャゴチャしている感じですよね。
この区間は歩道を設置した幅14mに広げられる予定です。光善寺駅なんかは駅前ロータリーが設置されてめっちゃ変わるみたいです。(駅自体もカーブが緩い京都寄りに移転するとか。)
また、香里園駅~旧国道170号線の区間にも、線路の東側に府道八尾枚方線が新設され、府道はそちらがメインルートになるようです。線路の西側と同じように6mの側道を通す方が安上がりなはずですが、郡元町付近の府道が狭いからですかね。
※配布された資料からの引用
旧国道170号線(トップワールドの前の道)~国道170号線(イオンの前の道)の区間は、高架橋の両側に幅6mの側道が設置されます。
※配布された資料からの引用
平面図で見てみましょう。
(香里園駅の北側)
※配布された資料からの引用
(香里園駅~旧国道170号線付近)
※配布された資料からの引用
(田井付近)
※配布された資料からの引用
黄色い道路の部分のほとんどは現在民家などが建っています。用地買収の面積がすごいことになりそうですね~。
線路が高架になると、踏切がなくなって渋滞が減るだけでなく、街の様子が大きく変わりそうです。特に、香里園駅のフレストや交番の裏側から三中の方へ向かう地区は、雰囲気が一変するのではないでしょうか。
(現在の香里南之町。向こう側に小さく旧国道170号線の高架橋が見えています。)
現在国土交通省から事業認可を受けた段階で、これから権利者説明会や測量、用地買収が行われます。2019年に着工し、2029年に完成する予定となっています。(用地買収といっても、境界立会・測量、建物の調査、補償額算定、用地交渉、契約締結、土地の所有権移転登記、建物の解体、土地の引き渡し・・・といった感じで道のりは長いです。交渉等が難航すれば、当然計画は遅れます。)
完成予定が2029年と言われると、気が遠くなりそうですね。私はアラフォーになっています(笑)
また追加情報や事業の進展があれば、加筆or記事にしたいと思います!
【関連記事】
・香里園駅西口に京阪本線立体交差事業の看板が登場(2014年5月11日)
※「エマ」さん、情報提供ありがとうございました!