長栄寺(寝屋川市長栄寺町)にある江戸時代の石塔から「礫石経」(れきせききょう)が約130個発見されたみたいです。
寝屋川市の発表によると、きっかけは都市計画道路対馬江大利線の整備事業(府道18号枚方交野寝屋川線の拡幅事業)によるもので、移設のため石塔を一時的に解体したところ、基礎の部分からかめに入れられた状態で見つかったそうです。
※写真右(高柳方面を向いて7月に撮影)
このような発見は珍しく、市立埋蔵文化資料館(JR寝屋川公園駅前)で4日(水)から公開されています。
※寝屋川市企画三課提供
見つかった「礫石経」は、このようなものです。
※寝屋川市企画三課提供
約1cm〜7cmの丸い石の表面に1文字〜数文字の梵字が丁寧に墨書きされているものや、15cm程度に板状の石に文字がびっしりと書かれているものもあります。(市の発表資料の説明より)
このような文字は経典などを書き写したもので、当時の人(石塔が建てられたのは1725年4月27日)の願いを込めた信仰を伺うことができるとのこと。
文化財の公開は11月29日(日)まで。11月13日(13時30分〜15時30分)には市立エスポアールで「長栄寺と宝篋印塔(ほうきょういんとう)と経石」をテーマに市民歴史講座が開催されるとのこと。
【地図】
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