寝屋川市と枚方市で事業中の京阪本線連続立体交差事業について、高架工事の着工が計画より3年遅れの2022年度になる見通しであることが分かりました。
2019年度の着工、2028年度の完成予定で2013年12月に事業認可されましたが、仮線や側道などを建設するのに必要な用地の取得に遅れが出ているようです。
※香里園駅前に掲示されている看板
計画の概要は、以下の通りです。
〈計画の概要〉
・事業延長:約5.5km(うち、寝屋川市域は約2.1km)
・対象駅:3駅(香里園駅、光善寺駅、枚方公園駅)
・除却踏切数:21か所
・関連事業:旧国道170号線の平面化、駅前広場の整備
・事業主体:大阪府
・事業費用:約1067億円(財源はガソリン税や自動車重量税など)
※2014年1月の記事より
事業のうち寝屋川市の延長は約2.1kmですが、こちらの記事によると用地取得率は約78%ということです。
〈用地取得率〉
・寝屋川市:約78%(2020年6月末)
・枚方市:約60%(2019年度末)
2020年9月時点の沿線の様子を北側から順番に見ていきたいと思います。
府道148号木屋交野線との交差点付近は、更地(野村呼文堂などがありました)になっています。
※北側を向いて撮影
香里園駅は線路を一旦東側の仮線に移して高架化工事を行うので、必要な用地が広くなっています。
駅の真横はほとんど変化がありませんが、香里園駅前交番は香里本通町(上の写真の角地)への移転が決定済みです。
香里園駅の南側では、線路の東側で事業が進んでいる印象を受けました。(線路は国道170号線を高架で越える高さに建設される&線路の東側には新しい府道21号線が通ります。)
この辺りに移転すると8月の記事でお伝えしました。
線路の西側(香里南之町〜寿町付近)は、チラホラ空き地が出てきている感じです。
緑町、田井町付近で家屋が解体されて更地になっているのは、まばらという感じでした。
※大阪方面を向いて撮影
高架化事業は、国道170号線(外環状線)との交差付近で終了します。
※写真左:旧イオンモール寝屋川南側
現地を見て回った印象としては、78%も用地の取得ができているようには実感できませんでしたが、これから家屋の解体工事が進むということなんですかね。
工事が進んだら、進んだ地点ごとに再びお伝えしたいと思います。
【地図】
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